意味
オナニーで様々な種目を競い合うチャリティーイベント。「マスターベーション」と「マラソン」を合成した語である。
解説
別名「オナニーのオリンピック」とも呼ばれている。マスターベータソンの目的は、マスターベーションという行為のネガティブな思想を払拭し、ポジティブな行為として広めようというもの。
1997年にアメリカのサンフランシスコに本店を持つアダルトショップ「グッド・バイブレーション」が、毎年5月を「オナニー月間」と定め、基金を設立したことに端を発する。
そのアイデアに感銘を受けた性科学者のキャロル・クイーン博士とそのパートナーである性教育者のロバート・ローレンス博士は、オナニー基金の宣伝を行う方法として2000年に初となるマスターベータソンを開催した。
毎年アメリカで開催されていたが、2006年にはイギリスのロンドン、2008年にはデンマークのコペンハーゲンで開催され、オナニーのオリンピックの名にふさわしい大会となった。
これまでのマスターベータソンによって数万ドルの寄付を集め、女性のための健康事業、エイズ撲滅運動、教育団体や治療団体への援助などが行われた。
マスターベータソンの競技種目は以下の3種類。
・耐久時間:オナニーを続けた時間を競う。1時間に5分間の休憩があるが、男性は勃起を維持できなくなった時点で終了。
・絶頂回数:オーガズムの回数を競う。
・精液飛達距離:射精した精液の飛距離を競う。
耐久時間と絶頂回数は男女別で部門が分けられている。精液飛達距離のみ男性専用の競技となる。なお、全ての競技でオナネタやローション、アダルトグッズなどの使用が許可されている。
マスターベータソンの世界記録は以下の通り。
★耐久時間男性部門:2009年に佐藤雅信の9時間58分。
★耐久時間女性部門:2008年にMs. Kitty Katの7時間6分。
★絶頂回数男性部門:2008年にMichael Haripremの9時間で31回。
★絶頂回数女性部門:2008年にLady Monsterの20回。
★精液飛達距離部門:2009年にMr. Flint Greasewoodの5フィート4インチ(162.56cm)。
耐久時間男性部門の世界記録保持者である佐藤雅信は、オナホールで有名なTENGAを販売している株式会社TENGAの取締役であり、同部門で2連覇を果たしたキングオブオナニストである。
世界記録を出した2009年大会では、10種30個のTENGAと500ミリリットルのローションを持ち込み、肛門にローターを挿して競技に挑んだ。主なオカズは周囲でオナニーに励む女性参加者だった。競技中は一回も休憩を取らず、食事も抜きで戦い続けた。競技がオナニーとはいえ、完全にトップアスリートのそれである。
また、2008年のデンマーク大会では日本人のエリザベス宮地が絶頂回数男性部門において、7時間で28回の射精をし優勝したが、惜しくも世界記録には及ばなかった。
社会的に厳しい反発を受けてきた同大会は、近年開催された様子はなく沈黙を続けている。
英語表記
- masturbate-a-thon